月組『グランドホテル』トミー・チューン氏 CBSインタビュー和訳

スポンサーリンク

宝塚歌劇団月組『グランドホテル』CBSニュースで紹介

宝塚歌劇団が、アメリカ最大のネットワークテレビ局であるCBSニュースにて、2017年6月11日の放送で取り上げれらました。ブロードウェイ・ミュージカル演出家トミー・チューンが手がけた、月組『グランドホテル』が紹介されています。

CBSニュース記者のモー・ロッカ氏が、宝塚歌劇団の公演の取材を交えて、トミー・チューン氏の今までのキャリアを振り返る番組でした。これでアメリカの皆様に、少しでも宝塚歌劇団に興味を持って頂けたら嬉しいですね!

CBSニュース内のトミー・チューン氏のインタビューを翻訳

放送された動画はこちらから。残念ながらリンク切れになってしまいました。ご指摘ありがとうございました(6月30日更新)

インタビュー動画の記事はこちらから。(月組グラホの写真あり)

www.cbsnews.com

番組の内容を翻訳してみました。素人の意訳を含む内容ですので、間違っているところもあるかと思います。敬称は略させて頂きました。個人の範囲内でのご利用のみとし、転載はお断りしています。どうぞご了承ください。

オフ・ブロードウェイより遠くからのニュース

ーオフ・ブロードウェイよりも、はるか遠くから、ニュースが舞い込んできた。CBSレポーターのモー・ロッカが、ミュージカル演出家トミー・チューンの、テキサスから地球の反対側への冒険を振り返る。

名が体を表すように、トミー・”チューン”は、ダンスを踊るために、生まれてきたような方だ。(チューンとは、英語で旋律という意味)彼は笑って答えた。

トミー・チューン:「僕に他に何の仕事をしろっていうんだい?」

ー更に彼は、自分の身長について冗談まじりに話した。彼に、どれくらいの身長なのか尋ねた。

トミー・チューン:「5.18と2分の1フィート(約157.88と50センチメートル)さ。どうだい、身長が低く聞こえるだろう!」

ーもし正解がわからない方のために、6フィートと6.5インチ(約199センチメートル)と言うことをお伝えしたい。

トミー・チューン氏のブロードウェイでの伝説的なキャリア

ーチューンは、1974年に舞台の出演者として10回トニー賞を受賞した後に、半世紀にも渡り愛され続けているミュージカルの演出と振り付けを行ってきた。彼こそが、ミュージカル『マイ・ワン・アンド・オンリー』で、ジョージ・ガーシュウィンの楽曲を讃えるために、ウィル・ロジャース流のラスベガス式レビューを取り入れることを提案した。彼は、イギリス人のモデル兼女優ツィギーと共に、この作品に主演した。

トーマス・ジェームス・チューン(トミー・チューンの本名)は、テキサス州中部ウィチタフォールズに生まれ、5歳からダンスを始めた。彼が、高校時代に出会った、ロジャース&ハマースタインのある作品は、今まで観たことのない系統の作品だったと言う。

トミー・チューン:『王様と私』がどんな作品だか知らなかったんだよ。すると、どうだろう。舞台の出演者は、観客を笑わせたり泣かせたりするだけではなく、彼らは歌いだしたんだよ。そして、歌っても表せない感情が生まれると、彼らは踊りだしたんだよ!それらが全て組み合わさっていたんだ。その時ようやく僕が探していたものに出会えたんだ!今までそんなものが存在していることも知らなかったからね。

ーその時、チューンはミュージカルに出会った。彼は、ニューヨークのブロードウェイの作品を世界中の人々へ届けることを、生涯の目標とした。彼はツアー公演が大好きだと言う。

トミー・チューン:大好きなんだ。ブロードウェイの最高ランクのダンサーだったら、全国ツアーには出ないだろうね。でも僕はどこで働くかなんて気にしない。僕はよりたくさんの人々に、ブロードウェイミュージカルのことを知ってほしいんだ。ニューヨークにわざわざ来る必要はない。僕らが劇場を運ぶんだ。キャロル・チャニングは、僕にツアー公演の術を教えてくれたよ。彼女は僕にこういったんだ。「トミー・チューンよ、もし演劇界のキャリアを追求するつもりなら、あなたは自分の公演を世界中の首都でツアーしなさい。」とね。僕が彼女にまずどこに行けばいい?と聞いたら彼女は言ったよ。「ミネアポリスよ!」

1993年涼風真世主演『グランドホテル』から、2017年月組へと受け継がれる伝統

ー日本の首都である、東京。チューンは明らかに群衆の中で目立っていた。彼は、1990年代に『マイ・ワン・アンド・オンリー』のツアーで来日していた。その滞在中に、100年の伝統があり、女性だけで構成される宝塚歌劇団に、彼のミュージカル『グランドホテル』の演出を依頼された。女性版『グランドホテル』の提案をされたときは、刺激的な挑戦だと思ったかと尋ねた。

トミー・チューン:まあ、そうだね。でも僕の哲学は、その役者が優秀であれば、どんな役でもできると思っている。関係ないのさ。それがシアターマジックだね。

ー宝塚歌劇団は、阪急電鉄と阪急百貨店の創業者の小林一三が、宝塚市へ顧客の誘致のために設立された。

小川友次(宝塚歌劇団理事長):「宝塚歌劇団は毎年300万人の観客に支えられていています。過去数年は、大劇場公演のチケットは完売御礼となっております。」

ー毎年約1000人の受験者の中から40人のみが、宝塚音楽学校へ入学ができる。そこでは歌、踊り、演技、注目すべきは男性のように振る舞う演技も、習うことができる。

劇団員の珠城りょうに、男役を昔から演じたいと思っていたのか尋ねた。

珠城りょう:はい、男役になりたいとずっと思っていました。素直に面白そうだなと思っていたからです。

ー珠城りょう、愛希れいか、美弥るりかは、最新の『グランドホテル』に出演した宝塚歌劇団員だ。

美弥るりか:宝塚歌劇団では、男役のほうがよりスター性があり、注目を浴びるので、男役を目指しました。

愛希れいか:私は、入団3年目まで男役を演じていました。しかし、私には難しく感じていました。そこで、女役を演じたほうが楽しいことがわかり、転向しました。

今もなお変わらないトミー・チューン氏への尊敬の意

ー78歳のチューンと、宝塚歌劇団のベテラン演出家の岡田敬二がが再会した。

岡田敬二:我々の全スタッフと全劇団員は、トミーとご一緒できることを恐縮に思っています。まるで、トミーを祭る教会に通う信者のような気分です。

珠城りょう:トミー・チューンのような才能あふれる方とご一緒に働けることは、私の人生にとって素晴らしい名誉です。

美弥るりか:チューンの言葉は魔法のようです。彼の繊細な演出指導は本当に素晴らしいと思います。

ーチューンの事を話すと、宝塚歌劇団の団員は輝いた表情をしていた。彼の才能だけではなく、優しさと指導力についても褒めていた。

トミー・チューン:僕が長年かけて学んできた、僕らの仕事に必要な、魔法の調味料とは愛さ。陳腐なセリフに聞こえるかもしれない。けれど、ただ黙々と仕事を勧めて完璧に終わらせても、何かが欠けてしまうんだ。全ての瞬間に愛を注ぎ込まなくちゃいけないよ。

ーそして、愛とは気持ちであり、通訳は必要ない。テキサスで育ち、この宝塚歌劇団の東京公演を含めて、チューンは自分のキャリアがこうなることを予測していたのだろうか。

トミー・チューン:私の夢はブロードウェイ・ミュージカルで、コーラスの一員として踊ることだった。オーディションに行き、初めての役をもらった。そのニューヨークでの初日に僕の夢はもう叶っていたんだよ。これ以外のことは全て、舞い込んできたプレゼントさ!

2017年6月11日Off-Off Broadway: Tommy Tune in Japan - CBS News
© 2017 CBS Interactive Inc. All Rights Reserved.